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寿司辞典

Sushwalker

あなご寿司

穴子/アナゴ/Anago/Conger eel

白身・サーモン

アナゴ寿司

ウナギ目アナゴ科

アナゴには30以上の属と150以上の種類があるが、一般的にアナゴといえばマアナゴのこと。北海道以南の日本各地の沿岸から東シナ海沿岸に分布している。淡水魚のウナギによく似た形をしているが、海水魚である。

アナゴ科の魚はすべて食用の穴子になるが、一般にはマアナゴのこと。
マアナゴは北海道~九州までの内湾に生息し、日中は砂の中に潜んで顔だけ出して過ごし、夜に穴から出てきて捕食を行う。狭い場所を好み、穴にもぐり込む習性があることから、「穴」に魚を意味する「子」をつなげ、「穴子」と呼ばれるようになったというのが通説である。

オスが40cm、メスは90cm程で、ウナギに似た細長い円筒形をしている。
主な産地は瀬戸内海、有明海、東京湾などだが、漁獲量の減少により近年は中国、台湾、韓国、東南アジアからの輸入も増えている。血液や粘液には毒があるため、生食は要注意。

旬は6月から8月の夏と10 月から12月の秋から冬にかけての季節の2回あり、夏は脂が少なくあっさりとしているが、冬は脂が乗ってこってりとしたコクのある味わいなのが特徴だ。
値段は高めだが、輸入物も増えてきており、高級寿司から回転寿司まで幅広く提供されている。

あなご寿司の食べ方

あなご寿司は関東では煮あなご、関西では焼きあなごが主流で、握り寿司にしたり、太巻きにしたりして食べる。
他の握り寿司と異なり、醤油ではなく「ツメ」と呼ばれる煮穴子などの煮汁に砂糖、醤油、みりん、酒などを入れて煮詰めたものをハケで塗って食べるのが一般的だ。

握り寿司以外にも、大阪の木製の箱を使い穴子などを具材とした「箱寿司」、瀬戸内海の焼き穴子で作る「あなごの押し寿司」、広島県の酢飯を使わない「穴子丼」など、様々な郷土料理で使われている。
あなごの押し寿司 あなごの押し寿司

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