「はま寿司」有するゼンショー、米国寿司大手スノーフォックスを8000億円超で買収
「はま寿司」や「すき家」で知られるゼンショーホールディングスが、米国・テキサスに本社を置き、北米とイギリスで3000の寿司の小売店を展開する寿司業者のスノーフォックスグループを621ミリオンUSD(約8689億円)で買収した。
ゼンショーホールディングスは、この買収により、スノーフォックスグループの持つ製造システムやレストラン機能のほか、地域的アドバンテージやブランドも利用することができ、ゼンショーホールディングスの飲食ビジネスのグローバル戦略が一層強化されることになる。
スノーフォックスグループは日本ではほとんど知られていないが、世界的には「Snowfox」「Bento」「Taiko」「YO! 」など 4 つの異なる日本食ブランドを有しており、世界的な日本食企業としての地位を確立している。
同グループの持つ小売店やレストランが「はま寿司」などのゼンショーの有する既存ブランドに置き換わるのか、元のブランドを維持し続けるのかは現時点では定かではないが、この新たな巨額の買収劇がゼンショーホールディングスの世界戦略に大きく影響するのは間違いないだろう。
また、これらの動きは、スシローやくら寿司などグローバル戦略を重視している競合他社はもちろん、世界の寿司市場に一定の影響を与えるだろう。
今後の動きに注目したい。