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かんたん!寿司の作り方1-握り寿司や巻き寿司を作るときに必要な道具

寿司の道具

「寿司を作るのって難しそう」「寿司を握るには何年も修業が必要」と感じている人はいませんか?たしかにその通りですが、それはあくまでプロとして寿司を握る場合の話。

自宅で家族や友人と楽しむ分には、意外と簡単に作れるんです。材料費も意外と安く済ませることができるので、節約したいけど寿司を食べたい!という人にも自宅で寿司を作るのはおススメです。

今回は、自分で寿司を作ってみたい!という人のために寿司作りに必要な道具を使い方や選び方のポイント共にご紹介します。
早速、寿司を握るために必要な7つ道具を見ていきましょう!

1. 包丁

プロは魚を捌く際、いくつかの包丁を使い分けていますが、自宅で楽しむ分には、家庭用の洋包丁でも十分です。

包丁の素材は鋼やステンレスがありますが、鋼は重くて錆びやすいので、素人には錆びにくくて軽いステンレスがおすすめです。大事なのは刃がよく切れるかどうか。まず切れ味を確かめましょう。

もし、余裕があれば、包丁を選んでみてもいいでしょう。魚を扱う場合は、しっかりと骨を切ることができ、魚をさばくのに適している出刃包丁、魚の旨味を逃さずに美しく切ることができる刺身包丁などが用いられます。

出刃包丁は魚を捌くのに非常に便利ですが、重さがあるため、アジやイワシなど小さな魚でしたら三徳包丁でも十分です。巻き物を切るときは、ご飯粒がつかないよう、一回切るごとに、ぬれ布巾で拭くと良いでしょう。

2. まな板

まな板のサイズは扱う魚がはみ出ない大きさが良いでしょう。巻き寿司を作る場合は、大きめのものを使う方が巻きやすいですね。形は長方形が基本ですが、キッチンが狭い場合は、小さめで正方形のまな板という選択肢もあります。

また、まな板の材質は、木製、プラスチック製、ゴム製があります。木製のまな板は切りやすく、包丁の刃が傷みにくいですが、漂白剤を使用できないものが多いので、メンテナンスが大変です。

プラスチック製は、刃のあたり具合が固く、滑りやすいのが欠点ですが、漂白剤も使えてメンテナンスがしやすいので素人にはおすすめです。また、少し高価ですが、木製とプラスチック製の両方の特徴を兼ね揃えたゴム製も良いでしょう。

3. 炊飯器

炊飯器は酢飯モードがないものでも構いませんが、酢飯は水分が多いと美味しくないので、普通のご飯よりも固めに炊く必要があります。

普通のご飯は米2合に380ccが基本ですが、酢飯の場合は米2合に360cc程度です。また、炊飯器の釜には酢飯用ラインがあるものも多いので、それを目安にしてもいいでしょう。

酢飯には、あきたこまちやササニシキ、ササシグレのようなさっぱりとした品種が向いています。また、粘り気が多い新米ではなく、古米やブランド米を選ぶようにしましょう。

炊飯器がない時は、鍋で炊くこともできますが、鍋で米を炊く際は、焦げが入らないよう注意しましょう!

4. 飯台(はんだい)

飯台とは、酢飯を混ぜるときや、ちらし寿司などを盛り付ける時などに使われる寿司桶のことで、表面に塗りが施されているものと塗りが施されていないものがあります。

酢飯を作るのがメインの場合は、木製の塗りが施されていない飯台を選ぶようにしましょう。木が水分を適度に吸収してくれるので、ふっくらとしたおいしい酢飯を作ることができます。

塗りが施されている飯台、またはプラスチック・金属製の平たいバット、大きなボールなどでも酢飯を作ることはできますが、水分が多くなってご飯がべたついてしまいます。

飯台のサイズは2人なら少し大きめの2~3合サイズが便利ですが、来客用に大きめのサイズと2つ用意するのもおすすめです。

5. 杓文字(しゃもじ)

シャリを切ったり、よそったりする時に使用するしゃもじも、飯台と同じ理由からベストは木製ですが、一般家庭で使われるエンボス加工されたプラスチック製でも問題はありません。

エンボス加工とは、小さな突起が沢山ついているもので、突起をつけることで米離れがよくなり、べたつきづらくなります。

大きさはあまり小さいと、シャリを切りづらくなって回数が増えて、ベタつきの原因にもなるので、やや大きめくらいの大きさの方が良いでしょう。

6.団扇(うちわ)

団扇は飯台に入れた酢飯を冷ますときに使われます。

酢を混ぜた熱いご飯を団扇で急速に冷ますことで、米の中にある水分を飛ばして代わりに酢を吸収させることができ、ベタつきを防ぎます。また、酢の香りが失われないようにしたり、米に艶をだしたりする効果もあるので、酢飯作りでは重要な工程です。

熱いご飯は酢を良く吸いますが、冷めると酢がしみ込まなくなるので、団扇を使って人肌程度の温度に素早く冷ますのがポイントです。
サイズは扇ぎやすい小さ過ぎないものがよいでしょう。

7. 巻きす(まきす)

巻きすとは、巻き寿司を作る時に使う小型のすだれのことです。

巻きすには、大きく分けると太巻き用と細巻き用があり、太巻き用の巻きすを使って細巻きを作ることもできますが、素人には難しいので、細巻きを綺麗に作りたい方は、細巻き用の巻きすを用意するのがよいでしょう。

材質は竹製が一般的ですが、プラスチックまたはシリコン製のものもあります。竹製の巻きすは、適度な弾力と手応えがあるので巻きやすいのが良い点ですが、竹ひごと竹ひごの間の隙間に食材が詰まりやすいので、少し手入れが面倒というデメリットもあります。

カリフォルニアロールなどの裏巻き(シャリを外側にして巻いた巻き寿司)を作りたい場合は、プラスチック製やシリコン製がおすすめですが、竹製でも、巻きす全体にラップを巻くと上手に巻けます。

巻きすの裏表は何を巻くかによって決まります。巻きすには平らな面と丸みのある面がありますが、巻き寿司を巻く場合は、平らな面に海苔を乗せ、伊達巻や卵焼きなど模様を付けたい場合は逆に使います。

巻きすを使うときは、紐が出て結び目が見える方を向こう側に置き、結び目がない方を手前に置く方が巻きやすくなります。使い終わったあとは、きれいに洗って、カビが生えないように十分乾燥させてくださいね

寿司を作る道具は意外と簡単に用意できる!

一般家庭で握り寿司や巻き寿司を作るために必要な道具を紹介してきましたが、こうした寿司作りの道具は、インターネット、ホームセンター、ドンキホーテなどのディスカウントスーパーなどで簡単に入手できます。

特にインターネットは、飯台なども2千円くらいで購入できたり、レビューを見て比べたりすることができたりするので便利です。

すぐに道具を用意できなくても、代用できる道具も多いので、ぜひ機会があれば、気軽に自宅での寿司作りにチャレンジしてみてくださいね。