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くら寿司のお楽しみ「ビッくらポン」

回転寿司は近年、非常に身近なものになりました。
かつては子供連れの家族仕様といった趣のあった回転寿司は、最近では老若男女に愛される存在になりつつあります。

業界第2位の実力を誇るくら寿司のお楽しみといえば、「ビッくらポン」です。
さまざまなコラボによって、子供だけではなく大人も楽しめるビッくらポン。

このシステムにはどんな特徴があるのでしょうか。
くら寿司のエンターテイメント、ビッくらポンについて解説します。

くら寿司の「ビッくらポン」、その仕組みとは

くら寿司の「ビッくらポン」、その仕組みとは

くら寿司が展開するビッくらポンとは、どんな仕組みになっているのでしょうか。
まずはそのシステムを説明しましょう。

くら寿司でお寿司を食べたら、お皿は積み重ねずに皿カウンター水回収システムへと投入します。
食べ終わったお皿を5枚入れることでおみくじのような役割を果たし、景品が当たるチャンスが与えられます。

このシステムが、くら寿司の売り上げに貢献する「ビッくらポン」です。

「ビッくらポン」はコラボが魅力!

ビッくらポンが人気を博した背景には、さまざまなカルチャーとのコラボがありました。

たとえば2022年には、アニメ『鬼滅の刃』とのコラボが実現。
『鬼滅の刃』の爆発的な人気が、くら寿司の集客に大きく貢献したことはニュースになりました。

それ以外にも『名探偵コナン』『ワンピース』など、子供だけではなく若いお父さん世代も虜にするコラボも多々展開されています。

アニメばかりではありません。
よしもとの芸人とのコラボが話題になったり、韓国の人気グループBTSのBT21グッズが景品になり、女性客の集客に一役買ったこともあります。

2023年は『SPY×FAMILY』のコラボがアナウンスされ、こちらも大いに注目されています。
ビッくらポンの魅力は、景品の魅力にあるといえるかもしれません。

ビッくらポンでゲットできる景品には、どのようなものがあるでしょうか。
クリアファイルや缶バッチ、うちわやチャーム、ミニフィギュアなど、ファンならばぜひコレクションしたいアイテムが多数登場。

そのほとんどが、ビッくらポンのオリジナルグッズであることから、ファンにとっては垂涎の的にもなっているのです。
実際、お客さんが注文する皿の数は、5の倍数であることが多いのだとか。

ファンならばひとつでも多くの景品を入手したいところですが、お寿司の注文過多にはご注意を。

「ビックらポン」導入の背景

大人気のビッくらポンですが、実はこのエンターテイメントの導入は、非常に現実的な問題解決から誕生したのをご存じでしょうか。

回転寿司といえば、食べ終わって積み上げられるお皿が特徴です。
しかし、食べ終わったあとの汚れた皿が卓上に残っていることへの嫌悪感や、他人から大食いと見られるなどのストレスなど、お客さんたちには喜ばしくない慣習であったようです。

そこでくら寿司では、お客さんたちから寄せられたこうした意見を尊重することになりました。

そして誕生したのが、1996年から導入された食べ終わったあとの「皿回収システム」です。
この皿回収システム、食事中のテーブルがすっきりすることで大好評を得ました。

このシステムが発展し、2000年に娯楽性を備えたビッくらポンがお目見えしたのです。

「ビックらポン」導入による影響と今後?

くら寿司は現在、回転ずし業界第2位の業績を有しています。
寿司の美味しさや種類の多さもさることながら、ビッくらポンの導入やコラボの投入が、くら寿司の人気を支えていることはまちがいないでしょう。

福岡県立大学経済学部が行ったオタク文化と経済に関する研究によれば(※1)、漫画やアニメなどのサブカルチャーの市場は急激に増大しており、将来的に見ても大きな成長が見込まれると報告されています。(※1)

業界のリノヴェーションと呼ばれた皿回収システムからサブカルチャーとのコラボへ。
くら寿司はまさに、先見の明を持っていたといえるかもしれません。

くら寿司では今後、大人向けの景品についても検討していくとしています。
サブカルチャーとのコラボを実践するビッくらポンは、今後もくら寿司の成長を支えていく要素となっていくことでしょう。