寿司をすべての人へ。寿司ウォーカーは日本最大級の寿司メディアです
寿司辞典

Sushwalker

芽ネギ寿司って何?さっぱりおいしい芽ネギ寿司の魅力をご紹介

芽ネギ寿司

寿司検定

「芽ネギ寿司」というお寿司をご存知ですか? 小さなネギを酢飯(すめし)にのせて食べる、変わり種のお寿司です。
どこの寿司店にもあるような定番ネタではないので、見かけたことがない方もいらっしゃるかもしれません。

「ネギがお寿司のネタになるの?」という疑問の声も聞こえてきそうですが、芽ネギと酢飯(すめし)は相性抜群なのです。
また、魚介類のお寿司を楽しんでいる途中で芽ネギ寿司を挟むと、爽やかなネギの辛味がちょうど箸休めの役割を果たしてくれます。

今回はそんなおいしい芽ネギ寿司の魅力をご紹介します。

芽ネギとは?

芽ネギとは?

芽ネギとは、芽吹いた直後に収穫した葉ネギのこと。葉ネギとは、緑色の葉の部分が多く、根本から葉先まで食べられるネギを指します(例:京都の九条ネギ)。

芽ネギという品種があるわけではなく、ネギの栽培方法からくる呼び名です。小さいうちに丁寧に大切に収穫するため、「姫ネギ」と呼ばれることも。

芽ネギのサイズは、長さは6~10センチ程度で、直径は1ミリ程度です。小さくて柔らかいですが、シャキシャキとした歯応えがあり、一口食べるとネギの辛味がしっかり感じられます。爽やかですっきりとした味わいから、寿司ネタや薬味に使われることが多いです。

また芽ネギは、寿司ネタとしてだけでなく、蕎麦や納豆の薬味、お吸い物の具にもぴったり。鮭フレークと一緒に白ご飯に混ぜて、混ぜご飯にしてみるのもおすすめです。あるいはサラダやカルパッチョに加えても、味のアクセントになります。

なお、芽ネギの主な産地は静岡県と愛知県です。ほとんどはスポンジの上で育てる水耕栽培といわれる栽培方法で育てられており、出荷時も水耕栽培のスポンジが根っ子に付いたまま出荷されています。

芽ネギ寿司はどんな味?どこで食べられる?

芽ネギ寿司はどんな味?どこで食べられる?

芽ネギは少し辛くさわやかなですっきりした味わいで、シャキシャキした歯ごたえが特徴です。
芽ネギをシャリにのせた芽ネギ寿司はいろんな寿司ネタとよく合うので、
魚介類系の寿司ネタの口直しに最適なほか、ネギ本来薬味の殺菌効果もあります。色も綺麗なので食卓で映えますね。

回転寿司店だと芽ネギ寿司が定番メニューに入っているところは少なく、カウンター形式の寿司店のほうがメニューにある確率は高いです。

ただ回転寿司店でも、期間限定メニューとして登場することはあるので、ぜひチェックしてみてください。また有名チェーン店の「すしざんまい」は、「グランドメニュー」に芽ネギ寿司が入っています.(税込価格162円/2022年5月時点)。

芽ネギ寿司の作り方1~入手方法

芽ネギ寿司の作り方1~入手方法

芽ネギ寿司はどこでも食べられる寿司ではありませんが、実は作り方はとても簡単です。
まだ食べたことのない方や、久々に食べたくなったという方はぜひ芽ネギを手に入れて、ご自身で作ってみてはいかがでしょう?

芽ネギを手に入れるのは一手間かかりますが、材料は最低限、芽ネギと酢飯(すめし)さえあれば大丈夫。いたってシンプルな料理です。

まず、芽ネギの入手方法をご説明します。芽ネギは日持ちせず管理が難しいためか、流通量が少なく、なかなかスーパーには並びません。大型スーパーやデパートの野菜売り場に並ぶこともありますが、価格は1パック(20グラム程度)で300~600円程度と、他のネギと比べると比較的お高め。レアな高級食材と言えるでしょう。

しかしながら嬉しいことに、芽ネギは自宅で栽培することが可能です。身近なスーパーやデパートで売られていない場合は、自分で栽培してみるのもありでしょう。手軽にチャレンジできる栽培キットもあり、オンライン通販やホームセンターで購入できます。

芽ネギの栽培キットを販売しているところ

芽ネギ園(栽培キットを販売)

ふるさと農園(栽培キットを販売)

芽ネギ専用の品種「かおり芽ねぎ」の種(種のみ)

芽ネギは、種を蒔いてから1カ月も経たないうちに収穫することができます。また芽ネギに旬はなく、一年中栽培して収穫できるのも嬉しいポイントですね。

ネギ嫌いのお子さんでも、細くて柔らかな芽ネギなら食べられるかもしれません。自分で種を蒔いて収穫した芽ネギはきっと、特別おいしく感じるはずです。

芽ネギ寿司の作り方2~材料や手順

芽ネギ寿司の作り方2~材料や手順

それでは、次は芽ネギ寿司の材料や手順をご紹介します。

<材料>

  • 芽ネギ
  • ご飯
  • 焼き海苔
  • 塩 
  • (お好みで)かつお節、ごま、梅干し

<手順>

  1. 芽ネギを洗い、しっかり水気を切ったあと、5センチ程度に切る。焼き海苔も長さ10センチ程度、幅5ミリ程度に切る。焼き海苔は軽く火であぶってから巻くと風味がよくなる。
  2. 酢飯(すめし)を俵型に握り、芽ネギをのせる。このとき、酢水(酢と水を同量合わせたもの)を手につけながら握るとやりやすい。お好みで、サーモンやエビなどを一緒にのせてもよい。
  3. 焼き海苔で巻き、塩を振る。お好みで、かつお節やごま、叩いた梅干しなどをのせる。

自宅で栽培した採れたての芽ネギが食卓に並ぶなんて、とても素敵ですよね。手巻き寿司の具材の一種としても喜ばれそうです。

芽ネギ寿司には魅力がたくさん!

今回は芽ネギ寿司とは何か、その魅力や紹介、作り方などを紹介してきました。
一見地味ですが、実は魅力あふれる芽ネギ寿司。

時間があれば栽培してつくった芽ネギ寿司を友人にご馳走するのもおすすめですが、そこまではちょっとという方も、お寿司さんで芽ネギ寿司を見かけたらぜひ頼んでみてくださいね。

寿司検定