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いか寿司

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イカ・タコ

いか寿司

軟体動物門頭足綱十腕形上目

世界中の浅い海から深海まであらゆる海域に生息し、多くは夜行性で体色を自由に変化させることができる。450近くの種類が存在するが、甲を持つコウイカ目と甲を持たないツツイカ目の2目に分かれる。

イカはあらゆる海に生息する8本の腕と2つの触腕をもつ軟体動物で、大きさは2cm~20mと幅広い。
タコと同じように逃げるときに墨を吐き出すが、煙幕用途のタコの墨がサラサラしているのに対し、イカの墨は体と似たような形を吐き出すことで相手を惑わすことを目的としているため、粘度が高い。体の色を自由に変化させることができ、生きているときは半透明だが、死んでから時間が経つと白濁化していく。

日本は世界一のイカ消費国で世界の消費量の50%近くを占めており、年中見られるスミイカに加えて春に登場するアオリイカやシロイカ、秋のヤリイカなど、春夏秋冬、様々なイカが市場に並ぶ。イカのシコシコとした歯ごたえと噛めば噛むほど甘味が出る味は、多くの人々に支持されて定番の寿司ネタとなっているが、昔は煮たり茹でたりして食ベるのが基本で、生のイカが寿司ネタとして握られるようになったのは、昭和初期といわれている。

イカ寿司としてよく見られる種は、庶民に手ごろな値段だが味の良いスルメイカ、墨まみれの姿と純白な身をもつ寿司屋定番のスミイカ、大型でおいしく高価なアオリイカ、同じく高価で上品な甘みで知られるシロイカや子持ちが重宝されるヤリイカ、猫目型の紋が特徴的なモンゴウイカ、主に浜ゆでで丸ごとパクリと食べるホタルイカなどだが、他にもアカイカ、ベイカ、クブシメ、ソデイカ、ヒイカなど多くの種類がある。醤油で食べるのが基本だが、塩で食べると甘みがより引き立つので塩をかけて提供する寿司屋もある。

イカの切れ目

生のイカ寿司に包丁が入れられているのは、細かく切れ目を入れることで噛んだときにうま味を出しやすくしたり、食べやすくしたりするためだけでなく、醤油やわさびでは死なないイカに寄生するアニサキスへの対処のためでもある。
回転寿司などでは切れ目が入ってないことが多いが、これは冷凍ものを使用してるためであり、飾り包丁が入っているということは、冷凍物でないことを見分けるポイントともいえる。
飾り包丁の入った江戸前イカ寿司 飾り包丁の入った江戸前イカ寿司

イカの先祖の大冒険

生きた化石といわれるオウムガイや絶滅したアンモナイトは、イカやタコと同じ頭足類で、イカの先祖も貝殻を持っていたと考えられています。
大昔、イカの先祖は海底で暮らしていましたが、気が遠くなるくらいの長い時間をかけて殻を浮きとして利用したり、その殻を体内にしまったり、さらにはなくしてしまったりして泳ぐ力を得て今の姿に進化したのです。イカの筒の部分に甲と呼ばれる物が入っている種類がいますが、これは貝殻のなごりといわれいます。
イカは筋肉が発達していて運動神経が良いことで知られていますが、海底生活に飽きて冒険に出たイカの御先祖様の想いがそうさせたのでしょうか?生物って本当に不思議なもんですね。

海中を泳ぐ生きた化石のオウムガイ

生きた化石といわれるオウムガイや絶滅したアンモナイトは、イカやタコと同じ頭足類で、イカの先祖も貝殻を持っていたと考えられています。
大昔、イカの先祖は海底で暮らしていましたが、気が遠くなるくらいの長い時間をかけて殻を浮きとして利用したり、その殻を体内にしまったり、さらにはなくしてしまったりして泳ぐ力を得て今の姿に進化したのです。イカの筒の部分に甲と呼ばれる物が入っている種類がいますが、これは貝殻のなごりといわれいます。
イカは筋肉が発達していて運動神経が良いことで知られていますが、海底生活に飽きて冒険に出たイカの御先祖様の想いがそうさせたのでしょうか?生物って本当に不思議なもんですね。

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