丰洲
【读音】とよす
【英文名】Toyosu
東京都江東区の豊洲は、寿司業界で「豊洲市場」の立地として特別な存在感を放つ地域だ。2018年10月、中央区にあった築地市場が幕を閉じ、卸売の拠点機能がこの地に引き継がれた。東京都が運営する中央卸売市場の一角を占め、国内各地から届く水産物の大規模な集散地として機能する。
市場の敷地は、もともと東京ガスがガス製造を手がけていた工場の跡地だ。移転に向けた準備段階で、ヒ素やシアン、ベンゼンを含む有害物質が基準を大きく超える量で土壌から検出され、世論を大きく揺るがした。東京ガスが汚染の事実を明らかにしたのは2001年のことで、2007年には基準値の1,000倍ものベンゼンも確認された。その後、汚染除去の工事を完了させたうえで市場の開業に至った。
「豊洲」という地名が生まれたのは昭和12年、西暦1937年のこと。この土地が豊かに栄えるよう祈りを込めた命名だ。そもそもこの一帯は、1923年の関東大震災が残した瓦礫を使って造成された人工の陸地にあたる。市場に隣り合う区画では、商業·温浴施設「豊洲千客万来」も開業を果たし、観光の名所としても存在感を高めつつある。
最寄り駅はゆりかもめの市場前駅で、東京メトロ有楽町線·豊洲駅からも足を運べる。


