マス
【读音】ます
【英文名】Trout
サケ目サケ科に属する魚のなかで、シロザケやベニザケといったいわゆるサケ類を除いた種の総称がマスである。ニジマス、サクラマス(ヤマメの降海型)、イワナ、アマゴなどが代表格に挙げられる。
英語のTroutに相当するものの、サケとマスを隔てる基準は学術的にも曖昧で、国によって分け方が一様でない。一例として、英語圏でサケに分類されるキングサーモンは、和名だとマスノスケにあたる。世界全体では11属およそ66種が確認されており、分類をめぐる議論は今なお継続中である。
自然分布の中心は北半球の高緯度地域で、水温が20℃を超えない冷涼な河川・湖沼に産卵場を求める。生まれた稚魚のうち海へ降る個体もおり、回遊生活を経て成長する。南半球においてはオーストラリアやチリへの放流を通じて生息域が拡大した。
寿司ネタとしては、サクラマスやトラウトサーモン(ニジマス)が特に好まれる。豊かな旨味を備えた身は、握りや刺身だけでなく、塩焼き・ムニエルなど幅広い料理に活用される。日本におけるサケマス類の呼称は歴史的に入り組んでおり、降海型と陸封型に別々の和名が与えられてきた背景がある。


