鲷鱼
【读音】たい
【英文名】Sea Bream (Tai)
鯛(タイ)は、寿司において白身魚の代表格とされるネタである。寿司店で単に「タイ」という場合、通常はマダイ(真鯛)を指す。スズキ目タイ科に属し、学名はPagrus major。淡いピンク色の身は透明感があり、上品な甘みと繊細な旨味を持つ。
旬は大きく二つあり、産卵前の春(3〜6月)に獲れるものは「桜鯛」と呼ばれ、脂がのって特に美味とされる。秋(9〜11月)のものは「もみじ鯛」と称され、身が締まった味わいが楽しめる。
江戸前鮨では、昆布締めや酢締めといった仕事を施すことが伝統的な手法である。皮を引いて握るのが一般的だが、皮目を炙る「焼き霜造り」も人気がある。身質はしっかりしており、薄造りにすると歯ごたえが際立つ。
主な産地は長崎県、愛媛県、三重県などで、明石鯛や鳴門鯛はブランド産地として名高い。現在は養殖が盛んで、市場に流通する鯛の大部分を養殖物が占める。日本では祝い事に欠かせない魚であり、「めでたい」の語呂合わせから慶事の席に供される。


