散寿司
【读音】ばらずし
【英文名】Bara-zushi
ばらずしは、酢飯にさまざまな具材を混ぜ込んで作る寿司の一種。具を上に散らす「ちらし寿司」とは異なり、酢飯の中に具を混ぜ合わせるのが特徴とされる。
代表的な産地として岡山県·京都府丹後地方·徳島県が知られ、それぞれ独自の食材と調理法が伝わっている。
岡山ばらずし
江戸時代に岡山藩主·池田光政が倹約令として「一汁一菜」を命じた際、庶民が魚介や野菜を飯に混ぜ込むことで工夫したのが始まりとされる。サワラ·アナゴ·モガイ·エビなどの瀬戸内の魚介に加え、タケノコやゴボウなどの野菜も用いる。たらい状の半切り桶に盛り付けるのが伝統的な様式で、祭りや祝い事の席で供される。
丹後ばらずし
京都府北部の丹後地方に伝わる郷土料理で、焼きサバをおぼろ状にほぐしたものを用いるのが大きな特徴。「まつぶた」と呼ばれる木製の浅い箱に酢飯と具材を重ねて仕上げる。2018年に日本遺産「丹後ちりめん回廊」の構成文化財に認定された。
徳島ばら寿司
醤油と砂糖で甘く煮た金時豆を加えるのが特徴的。米が育ちにくい土壌だった徳島では、具材を多く混ぜて量を補う知恵から生まれたとされる。地域により「かきまぜ」「まぜくり」「おすもじ」などとも呼ばれ、柚子やすだちの柑橘酢で風味を付けることも多い。


