银带鲱头巾寿司
【读音】きびなごのほおかぶり
【英文名】Kibinagono hokaburi sushi
「きびなごのほおかぶり」は、高知県に伝わる郷土寿司の一種で、酢飯の代わりにおからを用いる点が特徴的な料理である。体長約10cmの小魚·キビナゴを丁寧に背開きにして酢で締め、味付けしたおからの団子を包むように仕上げる。完成した姿が、手ぬぐいでほっかむりをした人の頭に似ていることから、この名がついたとされる。
高知県ではおからのことを「おたま」と呼び、おからで握る寿司を「たまずし」と総称してきた。米が貴重だった時代に、豆腐づくりの副産物であるおからを代用したのが始まりといわれる。イワシを用いる「たまずし」が先行して存在し、それをキビナゴに応用した形がこの料理である。
特に宿毛市が特産品として積極的に発信しており、宿毛湾では昭和60年(1985年)頃にキビナゴの漁獲量が3,000トンを超えていた。四万十市周辺にも「ろくやた」と呼ばれる類似のおから寿司が存在する。口に入れるとほろほろと崩れる独特の食感があり、ほんのり甘い味わいが特徴。過去にはJALファーストクラスの機内食に採用された実績もある。現在も高知県内のスーパーや惣菜店で販売されている。


