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一目惚(Hitomebore)

【讀音】ひとめぼれ

【英文名】Hitomebore

ひとめぼれは、宮城県古川農業試験場でコシヒカリと初星を掛け合わせて育成されたイネの品種(水稲農林313号)。1980年に東北を直撃した冷害の深刻な被害を教訓として、低温に耐えられる品種の開発が急務となり、その要請から生まれた。

交配は1982年に着手され、食味の良さと耐冷性の高さを両立させることを選抜の軸に置いた育種プロセスを経た後、1991年に品種登録へと至った。品種名は全国各地から届いた約38,500件もの候補の中から選ばれたものであり、それまでの片仮名6文字以内という命名の慣例を覆すものとなった。

1993年に発生した大冷害(米の流通が社会問題化したいわゆる平成の米騒動)では耐冷性の強さが実証され、ササニシキから本品種への切り替えが全国的な規模で急速に進んだ。2022年時点の作付面積はコシヒカリ(33.4%)の後塵を拝しながらも全国2位(8.5%)の地位を保っている。

特性面では耐冷性の高さが際立ち、粘りの強さと食味の良さを兼ね備え、冷えた状態でも風味が落ちにくい点が評価を集める。こうした性質がシャリ向きの米として認められ、東北地方の寿司店を中心に採用が広がっている。宮城県·岩手県·福島県をはじめ、2005年時点で22都道府県が奨励品種に指定し、産地は東北から沖縄まで広がりを見せる。またねつぼしやこしいぶきなど数多くの品種の交配親としても広く役立てられている。

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