聖天壽司
【讀音】しょうてんずし
【英文名】Shoten-zushi
聖天ずしは、埼玉県熊谷市妻沼地区に根付く稲荷寿司の郷土料理。妻沼聖天山(歓喜院)を訪れる参拝客に向け、江戸時代より供され続けてきた長い歴史を有する。
最大の特徴として挙げられるのが、一般的な稲荷寿司と比べてひとまわり大きく細身の形状だ。戦前はこのスタイルが全国に広まっていたものの、戦後の規格統一によって握り寿司サイズへと縮小を余儀なくされた。それでも妻沼では地域住民の取り組みによって従来の大きさが守られ、独自の食文化として今日まで継承されてきた。
巻き寿司と組み合わせた助六寿司のスタイルで販売されるのが通例で、聖天山境内とその周辺では3軒の専門店が店を構えている。また道の駅「めぬま」でも同様の商品を手に入れることができる。
名称は「聖天ずし」「聖天寿司」と複数の表記が混在しており、農林水産省の郷土料理データベースには「聖天ずし」として収載されている。近年は熊谷市の観光振興策として「妻沼のいなり寿司」が4店舗の商品を包括する総称として広まりつつある。
2023年3月には文化庁の「100年フード」において、江戸時代以来の歴史を持つ郷土料理部門での認定を受けた。


