閖上赤貝
【讀音】ゆりあげのあかがい
【英文名】Akagai (Ark Shell) from Yuriage
宮城県名取市の閖上(ゆりあげ)は、全国の寿司職人が認める最高級赤貝の産地として名高い。名取川と阿武隈川が仙台湾に注ぎ込むことで豊富な栄養分が海底に届き、砂泥質の好環境で約4年をかけて育つ赤貝は、鮮やかな赤色の身と豊かな磯の風味を持つ。
旬は冬から早春にかけて。特に厳寒期の1〜3月は身が引き締まり、噛むごとに広がる甘みと深い旨みが際立つ。弾力のある食感と切れのよさが特徴で、江戸前の握りでは飾り包丁を入れて蝶のように仕立てる伝統的な技法が用いられる。
水揚げの大半は首都圏の市場へ出荷され、ミシュラン星付き店を含む高級寿司店で珍重される。2011年の東日本大震災で閖上は津波による壊滅的な打撃を受けたが、漁業者たちの復興への取り組みにより赤貝漁は再開。現在では復興のシンボルとしても全国から注目を集めている。


