魷魚鰭(Enpera)
【讀音】えんぺら
【英文名】Enpera (Squid Fin)
エンペラとは、主に魷魚の胴体(外套膜)に付いた三角形のヒレ部分を指す呼び名で、「魷魚の耳(みみ)」とも呼ばれる。魷魚が泳ぐ際の方向転換や姿勢の安定に関わる器官でもある。
名前の由来には二つの説がある。ひとつは、ヒレの三角形がナポレオンの帽子に似ていることから皇帝(エンペラー)が転じたという説。もうひとつは、縁(えん)がペラペラした部位であることから「えんぺら」になったという説で、現時点では決着がついていない。
食材としては、胴の身と比べて歯ごたえが強く、コリコリとした独特の食感が特徴。刺身や壽司ネタとして供されるほか、天ぷら·炒め物·煮物にも幅広く使われる。とくにアオリ魷魚のエンペラは甘みが濃く、通の間では身より好まれることもある。飾り包丁を入れると醤油のなじみが良くなり、握りとしての仕上がりも向上する。
なお「エンペラ」は魷魚に限らず、スッポンの甲羅の縁にあるゼラチン質の柔らかい部位にも用いられる名称で、こちらはコラーゲンが豊富とされ鍋や酢の物に使われる。

