淡水魚
【讀音】たんすいぎょ
【英文名】Freshwater fish
淡水魚——塩分がほぼ含まれない河川·湖沼·池を生活圏とする魚類を幅広くまとめた呼び名だ。2006年時点のデータでは約一万二千種の存在が確かめられ、全魚類の43%近くに及ぶ大きな集団を形成する。
塩分への適応力や生活史上の差異から、大きく三グループに分かれる。ナマズやコイに代表される、一生を真水のなかだけで完結させるタイプが純淡水魚だ。アユやウナギのように海と川を往来する種は通し回遊魚と呼ばれ、ボラ·スズキといった本来の海水魚が河口から川へ入り込む例は周縁性淡水魚という扱いになる。
寿司ネタとしてはウナギ·アユ·マス類が代表格で、なかでもウナギは江戸前寿司の古典的な素材として欠かせない。煮穴子とは趣の異なる濃厚な甘みが持ち味で、今日でも根強い人気がある。琵琶湖のビワマスを使った押し寿司や各地に伝わるなれ寿司のように、川魚を活かした寿司文化は日本各地に脈々と受け継がれてきた。
地球上の総水量に対して淡水域が占める割合は0.01%を下回る。そのわずかな水域にこれだけの種が密集する現象は、生物多様性の観点から高い関心を集めるテーマだ。


