外送桶
【讀音】でまえおけ
【英文名】Delivery container
出前桶とは、寿司店が注文を受けた品を届ける際に用いる専用の容器のこと。丸型で浅い形状が一般的で、漆塗りの木製桶が伝統的な素材として知られる。
江戸時代に寿司の出前文化が広まるとともに発展したとされ、見栄えの良い漆器の桶に寿司を並べて届けるスタイルが定着した。配達後、客が食べ終えた桶は玄関先や店先に出しておき、後で店の者が回収する「桶返し」と呼ばれる慣習があった。
現代ではプラスチック製の容器や使い捨て容器が主流となり、伝統的な木製の出前桶を使用する店は減少傾向にある。しかし、高級寿司店や老舗では風格を重視して漆塗りの桶を使い続けているところもある。
出前桶は単なる運搬道具にとどまらず、寿司を美しく盛り付ける「器」としての役割も担っており、日本の出前文化を象徴する道具のひとつといえる。


