食材展示櫃
【讀音】ねたけーす
【英文名】Neta case
ネタケースとは、寿司店のカウンター前に設置されるガラス製の冷蔵ショーケースのこと。寿司ダネ(ネタ)を鮮度よく保ちながら客の目に見える形で陳列するための什器で、対面式の寿司店には欠かせない存在である。
職人はこのケースからネタを取り出して握るため、客はどんな素材があるか一目で確認でき、注文の参考にもなる。温度管理と見栄えの両立が求められ、内部は低温に保たれている。
海外への普及においても重要な役割を果たした。1962年、共同貿易の金井紀年がガラス製のネタケースを米国に持ち込み、ロサンゼルスのリトルトーキョーにあった日本料理店「川福」に本格的な寿司カウンターを設けた。これが「sushi bar」の原型とされる。1965年には「東京會舘」にも同様の設備が導入され、米国での寿司文化定着の基盤となった。
日本国内では、1966年に宮崎の寿司店「一平」でレタス巻きが誕生した際のエピソードにもネタケースが登場しており、昭和期にはすでに寿司店の標準的な設備であったことがわかる。


