花枝
【讀音】もんごういか
【英文名】Cuttlefish
モンゴウ魷魚(紋甲烏賊)という名称は、コウ魷魚目の大型コウ魷魚類を指す市場流通用語として定着している。背面に浮かぶ丸い紋様を語源とし、もとはカミナリ魷魚の地方名に由来する呼び名だった。
現在の流通市場において「もんごう」という通称で彙總て扱われるのは、ヨーロッパ·アフリカ沿岸から輸入されるヨーロッパコウ魷魚や、東南アジア原産のトラフコウ魷魚など、海外から入荷する大型コウ魷魚類の総称だ。歴史的な経緯を辿ると、1959年に日本漁船がヨーロッパコウ魷魚の好漁場を発見し、1967年には年間約3万トンという水揚げ記録を打ち立てた。さらに1969年前後、アラビア海のアデン湾でトラフコウ魷魚漁業が本格始動した。
壽司ネタとして評価される点は、肉厚でやわらかな歯ざわりと、口いっぱいに広がる濃厚な甘さにある。刺身·天ぷら·煮付けといった幅広い調理法にも難なく対応できる、使い勝手のよい食材だ。
豊洲市場の統計(2015〜2019年の平均値)を見ると、取扱量の頂点は5月で約3,500kg、底は8月で約500kgとなっている。価格面では、入荷が細る8月に1,400〜1,600円/kg前後まで卸値が跳ね上がり、最盛期の5月は900〜1,000円/kg前後に落ち着く動きを示す。

