新子(幼小鰭)
【讀音】しんこ
【英文名】Very Young Gizzard Shad
シンコとは、コノシロ(学名:Konosirus punctatus)の幼魚を指す呼称で、関東地方では体長4〜5cm程度のものがこれにあたる。コノシロは成長段階ごとに異なる名で呼ばれる出世魚であり、シンコ→コハダ(7〜10cm)→ナカズミ(約13cm)→コノシロ(15cm以上)という順で呼び名が移り変わる。
ニシン目コノシロ科に属する本種は、東アジアの内湾や河口周辺の汽水環境に群れをなして生息する海水魚だ。体型は左右に扁平な木の葉状で、背面は青緑色、腹面は銀白色の光沢を帯びる。
江戸前寿司の世界では、シンコは夏の訪れを知らせる寿司ダネとして高く珍重されてきた。酢締めによる「光りもの」の筆頭格であり、初物が市場に並ぶ季節には1kgあたり数万円を上回る値がつく場合もある。身が非常に小さく繊細なため仕込みの難易度は相当高く、塩と酢の加減ひとつで味わいが激しく左右されることもあって、職人の技量を測る指標のひとつとされている。
主な漁獲地域としては伊勢湾周辺、瀬戸内海西部、九州中部などが知られる。


