青魚
【讀音】あおざかな / あおうお
【英文名】Blue-backed fish
青魚(あおざかな)とは、イワシ·アジ·サバに代表される背中に青みをもつ食用魚をくくった、日本の食文化に根ざした分類名である。生物学上の統一グループではなく、見た目や身の特性が共通する魚を実用的にまとめた呼び名にすぎない。
生態面を見ると、海面近くの層を群泳しながら回遊する魚が中心を占める。背側が青から黒、腹側が白という配色は、表層域で暮らす魚が捕食者の目を欺くために獲得したカモフラージュだと考えられる。
身は赤身質で、EPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)をはじめ不飽和脂肪酸に富む。血中コレステロール値の低下に寄与するとの報告がある反面、脂質の酸化が進みやすく鮮度が落ちるのも速い。ヒスチジンの含有量が高い点からも、鮮度管理は欠かせない。
寿司の世界では「光り物」に分類され、酢締めや塩で下処理を施して風味を引き立たせる技法が古くから受け継がれてきた。コハダ·アジ·サバ·イワシが代表格にあたる。
マグロやブリのように体が大きい魚は、身の特徴が似ていても「青魚」には含めないのが通例である。漁獲量が豊富で安価に出回る小ぶりな庶民魚を表す語として定着した呼び名といえる。


