小碟子
【讀音】おてしょ
【英文名】Otesho (small dipping dish)
おてしょとは、寿司店や和食の場で用いられる小皿のことを指す言葉である。語源は「お手塩(おてしお)」で、もともとは食膳に各自の塩を盛って置くための小さな器を意味していた。
日本の伝統的な食事作法では、膳の手前に塩や味噌などの調味料を入れた小皿を据える習慣があり、この器を「手塩皿」と呼んだ。やがて塩専用に限らず、醤油や薬味を入れる小皿全般をおてしょと呼ぶようになったとされている。
寿司店においては、主に醤油を注いで寿司に付ける小皿として使われる。カウンター席で板前から「おてしょをどうぞ」と声をかけられることもあり、寿司の世界で覚えておきたい用語のひとつである。
播磨地方(兵庫県南西部)の方言にも「おてしょ」「おてし」という形で残っており、現在でも小皿を意味する日常語として用いられている。現代の一般的な呼び方は「醤油皿」だが、老舗の寿司店や料亭ではこの伝統的な呼称が使われることがある。


