師傅(親方)
【讀音】おやかた
【英文名】Master / Oyakata
親方とは、弟子を持ち師匠として技術指導や監督を行う立場の人物を指す呼称である。寿司の世界では、店の最高責任者である板前の長をこう呼ぶ。
もともとは大工の棟梁や職人集団の長に対して広く使われてきた敬称で、欧州のギルド制度における「マスター(マイスター)」に相当する概念とされる。日本の職人文化全般において、長年の修業を経て一人前と認められ、自ら弟子を育てる立場に達した者に与えられる称号である。
寿司店における親方は、仕入れの判断からネタの仕込み、握りの技術指導、さらには店全体の運営まで統括する。カウンター越しに客と対面する寿司屋の特性上、親方の存在感や人柄が店の雰囲気を大きく左右する。弟子は「追い回し」から始まり、数年から十年以上の修業を経て独立するのが伝統的な流れである。
なお大相撲では年寄の敬称として、沖縄の琉球王国では位階の称号(読みは「ウェーカタ」)として用いられるなど、分野によって意味合いが異なる。


