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呉興鮓

【よみ】ごこうずし

【English Name】Goko-zushi

呉興鮓とは、中国の呉興地方に由来するとされる鮓(さ/すし)の一種である。呉興は現在の中国浙江省湖州市に位置する地域で、古くから「魚米の郷」と呼ばれる水産・農業の盛んな土地であった。

「鮓」は魚を塩と米飯で漬け込み、乳酸発酵させた保存食品を指す。中国では紀元2世紀頃の字典『釈名』に「鮓」の字が登場しており、古い歴史を持つ。6世紀に北魏の賈思勰が著した農書『齊民要術』巻八には「作魚鮓」の章があり、鯉などの淡水魚を用いた鮓の製法が詳しく記されている。同書には裹鮓(つつみずし)や蒲鮓(がまずし)など複数の地方製法も収録されている。

中国における鮓は南宋時代に広く流行したが、元代以降に急速に衰退し、明・清代にかけてほぼ姿を消したとされる。一方、日本へは奈良時代に大陸から伝わり、熟鮓(なれずし)として定着。現在のすし文化の源流となった。呉興鮓はその中国における鮓文化の一端を示す歴史的な用語といえる。

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