クジラ
【よみ】くじら
【English Name】Whale (Kujira)
鯨下目に分類される哺乳類の総称がクジラであり、約80の現生種が知られる。歯をもつハクジラ類と、クジラヒゲで濾過摂食を行うヒゲクジラ類の2グループに分かれ、ハクジラの中で全長約5m以下の小型種はイルカと称されるものの、学術的な分類に基づく区別ではなく慣習上の呼び分けにすぎない。
分子系統解析から、カバと祖先を共有する系統だと判明した。始新世の初めに南アジアの陸上で暮らすパキケトゥスの仲間が、鯨類の起源にあたると推定される。
日本では太古から鯨を食す伝統があり、万葉集には「イサナ(勇魚)」の名が見える。語源に関して、貝原益軒は元禄13年の著書で「ク(黒)」と「シラ(白)」の合成が転訛したとする説を示した。
寿司ネタとしては赤肉や尾の身が使われるが、国際捕鯨委員会(IWC)による規制などの影響で流通量は限られる。提供する店舗も少ないため、出合えた際にはぜひ味わいたい逸品である。


