クサ
【よみ】くさ
【English Name】Kusa (Nori / Seaweed wrapper)
クサは、コウヤワラビ科の多年生シダであるクサソテツ(草蘇鉄、学名:Matteuccia struthiopteris)の方言名である。
春先に地上へ伸びる新芽は「コゴミ」と呼ばれ、古い時代から食卓にのぼってきた山菜として広く知られる。とりわけ東北・中部の山間部で盛んに利用され、シダ類のなかでも食材としての歩みが長い。
風味にクセがほとんどなく、ほのかな甘さとなめらかな粘りを帯びた食感が持ち味。アクの少なさから下ごしらえが手軽で、湯がいてから和え物やおひたしに仕立てるほか、生の状態で天ぷらや炒め物にも向く。寿司店では春を感じさせる小鉢や揚げネタとして供される場面がある。
収穫の適期は暖地で4〜5月、寒冷地では6月前後。山形県・秋田県ではハウスによる促成栽培が実施され、12月頃に出荷が始まる例も見られる。栄養面ではカロテンや食物繊維、ビタミンC、植物性タンパク質が含まれる。


