越前
【よみ】えちぜん
【English Name】Echizen
越前(えちぜん)は、令制国として設けられた越前国を起源とする地名・地域名称。北陸道に位置づけられた地域であり、現在の福井県嶺北地方をおもな範囲としていた。
寿司の世界では「越前」の名を冠した食材や料理が広く知られており、なかでも越前がに(ズワイガニの雄)は福井県を代表するブランド水産物として有名である。日本海に面した越前海岸沿いでは古くから漁業が盛んで、カレイ・甘エビ・サバなど多彩な魚介が水揚げされてきた。
現在は福井県内に越前市・越前町・南越前町といった自治体が存在し、いずれも日本海の恵みを受けた食文化を持つ地域として知られている。寿司店においても「越前」の名はネタの産地表示として用いられることがあり、とくに冬場のカニは寿司や刺身で供されることが多い。
なお「越前」という語は人名(百官名)や列車名にも使われるなど、日本文化のさまざまな場面に登場する多義的な言葉でもある点を付け加えておきたい。


