側線
【よみ】そくせん
【English Name】Lateral Line
魚体の左右に一筋ずつ通っている感覚器が側線だ。水圧や水流の変動に加え、周囲の電場についても鋭く捉える能力を備えている。
多くの魚では左右に1対だけ見られるが、一部の種は2対以上を持つ。側線の表面には「側線鱗(そくせんりん)」という専用の鱗が並び、そこに空いた微小な孔の配列パターンから魚種の判別が可能になる。
寿司職人にとって、この線の走り方は実用的な意味を持つ。側線を境に身質が異なるため、包丁の入れ方や盛り付けの向きに関わってくる。さらに鮮度の見極めでも、側線周辺の状態を手がかりに判断する職人は少なくない。
甲殻類(エビ・カニ等)や頭足類(イカ・タコ等)の体にも、よく似た機能の感覚器が見つかっている。また人間の内耳で聴覚と平衡感覚を支える有毛細胞は、進化的にたどると側線器から分化した構造だとされている。


