おあいそ
【よみ】おあいそ
【English Name】Oaiso / Check please
「おあいそ」とは、寿司屋や和食の店で代金の精算を求めるときに耳にする符丁だ。
「愛想」がこの語の原義であり、もとは勘定を差し出す店が「お愛想がなくて恐れ入ります」と述べ、金の話を切り出す気まずさについて客に詫びを入れる趣旨の表現であった。つまり板前や店主の口から出る言い回しで、客の側から発するものではないと解釈できる。
客が「おあいそ」と口にすれば「愛想が尽きた=もう来ない」と受け取られるおそれがあり、礼儀の面では避けるべきだとの声も根強い。代わりに「お会計」もしくは「お勘定」と伝えるほうが無難だろう。
もっとも現代では「おあいそ=お会計」が世間に浸透しきった。実際の寿司屋で客がこの語を口にしても咎められる場面はまず見当たらない。あがり(お茶)・むらさき(醤油)・シャリ(酢飯)など寿司屋固有の符丁文化を構成する一語として、幅広く受け入れられた存在だ。


