刀筋
【讀音】しのぎ
【英文名】Oshinogi
しのぎ(御凌ぎ·おしのぎ)は、会席料理や懐石料理のコースで供される少量の軽食を指す和食用語。「空腹を凌ぐ」が語源で、本格的な料理が続く前に小腹を満たす役割を担う。
会席料理の献立では、先付(さきづけ)に続く2品目として出されるのが一般的。一口大の握り寿司を1〜2貫、少量の茶そばやうどん、飯蒸し、赤飯などが代表的で、炭水化物を中心とした腹持ちのよい品が選ばれる。季節の野菜や芋類が添えられることもある。
もともと茶懐石において「点心」と同じ意味で使われていた言葉とされ、空腹のまま茶を味わうのを避けるために供されていた。現代の会席料理では、食事序盤の飲酒による胃への負担を和らげる目的も兼ねている。
高級鮨店のおまかせコースでも、つまみと握りの合間にしのぎを挟む構成が見られ、板前の技術と季節感を凝縮した小品が出されることがある。


