泰式酸魚(Plaa Som)
【讀音】ぷらーそむ
【英文名】Pla Som
プラーソムとは、タイの伝統的な魚の発酵食品で、なれずし(熟れ鮨)の系統に属する。タイにはプラーハーやプラーラーをはじめ、多彩な発酵魚食品が存在し、プラーソムもその中のひとつだ。
魚を塩と米飯で漬け込んで乳酸発酵させる基本工程は、日本のなれずしと製法上の共通点をもつ。この種の発酵魚食品は東南アジアから中国南部まで広い範囲に点在し、カンボジアのファーク、ボルネオのカサムなど、土地ごとに似通った食文化が育まれてきた。
なれずしの発祥はタイ北部から中国雲南省付近と推定され、稲作の伝播とともにアジア一円へ波及したとの見方が有力だ。プラーソムは単独で食すほか、スープや炒め調理に具として投入することも多く、発酵がもたらす酸味で料理に深みが加わる。日本の寿司の源流を遡るにあたり、東南アジアの発酵魚文化は欠かせない手がかりとなる。


