料理用刷毛
【讀音】ちょうりようはけ
【英文名】Pastry Brush
調理用刷毛は、木製やプラスチック製の柄に獣毛や合成繊維の毛束を装着した調理器具である。液状の調味料やソースを食材の表面へ均一に広げる目的で用いる。毛の素材は豚·山羊·馬など動物の毛が古くから選ばれてきたが、合成樹脂を素材にした製品も広まりつつある。
料理の現場では「タレ刷毛」の名でも知られ、焼き鳥へのタレ付けや、製菓における卵黄·シロップの塗布に幅広く活用される。寿司においては、穴子や煮イカへ煮詰め(ツメ)をのせる作業、握りに煮切り醤油をさっとひく仕上げなど、欠かすことのできない存在だ。
和刷毛のルーツは中国にあり、日本へ渡ったのち独自の改良が重ねられた。江戸時代の末期には油性塗料向けの洋刷毛が西洋から持ち込まれた経緯もある。刷毛の品目数は1,200〜1,300に及ぶとされ、大部分が塗装向けだが、調理用にも形状·毛質の異なる多彩なバリエーションが存在する。
生産地としてはかつて大阪が中心的な役割を果たしていたが、大正期に愛知県あま市(旧甚目寺町)へ製造技術が伝わり、1970年以降は同地域が国内屈指の生産拠点へと成長した。


