Seri — Auction (Fish Market)
【Reading】せり
【English Name】auction
競り(せり)とは、売り手が提示した商品に対し、複数の買い手が購入条件を競い合う取引方式のこと。寿司業界では、卸売市場における鮮魚の仕入れ方法として古くから用いられてきた。
水産物の取引では、仲卸業者や買参人が卸売業者の出荷した魚介を競り落とす形で価格が決まる。買い手同士が値をつり上げていく「イングリッシュ方式」が一般的だが、売り手側が高い価格から順に下げていく「ダッチ方式」もあり、後者は取引の迅速化に適しているとされる。
かつての築地市場で行われていたマグロの競りは、公開の場で値付けが行われる方式の代表例として広く知られていた。2018年に市場機能が豊洲へ移転した後も、マグロの競りは観光資源としても注目を集めている。
ただし、現在の卸売市場では競りによらず、売り手と買い手が個別に価格交渉する「相対(あいたい)取引」が主流となっている。競りが行われるのは、入荷量が限られる高級魚や旬の鮮魚など、需要が集中しやすい品目が中心である。寿司職人が仕入れの目利きを語る際、競りの現場での経験に言及することも多い。



