ニホンウナギ
【よみ】にほんうなぎ
【English Name】Unagi (Japanese Eel)
ニホンウナギは東アジア各地に分布するウナギ科の魚で、日本における食の歴史と深く結びついた存在だ。成魚の体長は通常1メートル前後で、大きいものでは約1.3メートルに達する。細長い円筒形の体つきが特徴的で、表面は粘液によるぬめりがある。
河川や湖沼で5〜12年ほど生活した後、南方のマリアナ海嶺付近まで長距離を回遊して産卵する。この産卵場所は長年不明だったが、2006年に塚本勝巳らのチームによってグアム島西方沖と突き止められた。卵から生まれた仔魚は海流の流れを利用して東アジア沿岸へと運ばれ、シラスウナギとなって河川を遡上する。
寿司ネタとしては蒲焼にしたものを握りにのせる形が一般的で、押し寿司や巻き寿司にも用いられる。脂の豊かさと柔らかな身質が持ち味で、甘辛いタレとの組み合わせが定番である。
近年は資源減少が深刻化しており、2014年にIUCNが絶滅危惧種(EN)に分類した。養殖は天然シラスウナギの採捕に依存しており、完全養殖は2010年に実験レベルで成功したものの、実用化・量産化への道はまだ開かれていない。2025年にはEUがウナギ全種のワシントン条約附属書II掲載を提案するなど、国際的な保全の動きが強まっている。


