ホタルイカ
【よみ】ほたるいか
【English Name】Firefly squid
ホタルイカモドキ科に分類される小型のイカで、体表に散在する発光器が名称の由来となっている。雄の胴長は約4cm、雌は約6cmほどで、体重は10g前後だ。日本海の広い範囲に加え太平洋側の限られた海域にも分布しており、国内の主要漁獲地として富山県と兵庫県が挙げられる。
漁期は概ね2月から5月にかけてで、富山湾では定置網漁が、山陰沖においては底引き網漁がそれぞれ主要な漁法として根付いている。富山湾産は雌個体が多く体格に優れ、定置網による漁獲ゆえに身へのダメージが抑えられ、鮮度の高さが市場から高く買われてきた。漁獲量の面では兵庫県が国内トップクラスを誇り、2017年の実績では浜坂漁港が約2,734トン、富山県全体が約1,299トンを記録している。
寿司においては握りの形で供されることが多い一方、酢味噌和え・沖漬け・天ぷら・佃煮といった料理への活用も広く浸透している。ただし生で口にする際は旋尾線虫の寄生リスクに留意が必要であり、厚生労働省の通達に従い−30℃で4日間以上の冷凍処理が義務付けられている。
栄養面ではビタミンA・ビタミンB12・タウリンを多く含むことが近年改めて脚光を浴びている。俳句では晩春の季語として親しまれており、富山湾岸のホタルイカ群遊海面は1952年に国の特別天然記念物へと登録された。


