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Sushwalker

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ワタリガニ

【よみ】わたりがに

【English Name】Swimming Crab

十脚目に属する遊泳性のカニ群であるワタリガニは、泳ぎ脚を持つカニ科の一員として分類される。英語圏でも遊泳型カニの代名詞的存在として扱われており、日本で「ワタリガニ」といえば、ガザミ(Portunus trituberculatus)を指すのが通例だ。

このカニを特徴づけるのは、後端の脚がオール形に進化した遊泳脚の存在である。その脚を巧みに使って海中を縦横に泳ぎ回り、長距離移動もこなす様子から「渡り蟹」と名付けられたと伝わる。甲幅は15cmを超える大型種で、菱形に近い甲羅の輪郭からヒシガニという別名でも親しまれる。

生息域は北海道南部から九州に至る日本沿岸一帯で、韓国・中国・台湾でも確認されている。国内の主要産地としては愛知県・福岡県・愛媛県などが挙げられ、内湾の砂泥底を主たる住処とする。旬はオスとメスで異なり、オスが夏から秋、メスは晩秋から春が食べ頃とされる。冬から春にかけてのメスは内子(卵巣)が発達して特に重宝される。

脚の身は少量にとどまり、胴の身とカニ味噌が醍醐味とされる。塩茹で・蒸し・味噌汁・炊き込みご飯が代表的な食べ方で、韓国料理のケジャンの素材としても広く用いられる。江戸時代の東京では「カニ」といえばガザミのことだったとも伝えられており、江戸前の食文化と深く結びついた存在でもある。

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