まかない
【よみ】まかない
【English Name】Makanai (Staff Meal)
「まかない」とは、飲食店で客向けではなく、働くスタッフのために調理される食事のこと。正式には「賄い料理(まかないりょうり)」と呼ばれるが、現場では「まかない」と略すのが一般的である。
寿司店においても、営業前や休憩時に板前やスタッフが食べる食事をまかないと呼ぶ。修行中の若手が調理を担当する慣習があり、限られた食材で工夫して作ることが腕を磨く訓練にもなっている。
ただし「まかない」の定義は店によって異なる。まかない風の料理を正式メニューとして提供する店もあれば、通常メニューを無料や割引で従業員に出す形式の店もある。
興味深いのは、もともとスタッフ向けだった料理が一般メニューへと発展した例が多いことである。オムライス、つけ麺、天むす、チキン南蛮、台湾ラーメンなど、今では広く親しまれている料理の中にも、まかないが起源とされるものがある。
なお、ヨーロッパには「まかない」に相当する概念がなく、フランスでは「従業員の食事」、イタリアでは「昼食」といった一般的な表現で呼ばれるとされている。日本の飲食業界に根付いた独自の食文化といえる。


