恵方巻
【よみ】えほうまき
【English Name】Eho maki
恵方巻とは、節分にその年の吉方位(恵方)へ顔を向けながら口にする太巻き寿司のことだ。一本丸ごと切り分けず、無言を貫いて最後まで食べ終えると願い事が成就すると言い伝えられている。
起源は大阪にあるとされているものの、正確な由来には複数の説が存在し、定説が確立されるには至っていない。1932年には大阪の鮓商組合が宣伝チラシを配布した記録があり、現在確認できる最古級の販促資料として知られる。大正期から大阪の家庭で食べられていたとする証言も残されている。
具材は七福神にちなんで7種類が基本とされ、かんぴょう・きゅうり・伊達巻・穴子(うなぎ)・桜でんぶ・椎茸煮・高野豆腐などが代表的に用いられる。2000年代以降はサーモンやイクラを取り入れた海鮮恵方巻も広く浸透してきた。
全国への普及においては、コンビニの販促活動が重要な役割を果たした。1989年に広島のセブン‐イレブン店舗での取り扱いが始まり、1998年には全国規模での展開へと拡大された。2018年の調査では認知率が約84%、実際に口にしたことがある人は約61%に上り、節分を代表する食の慣習として広く根付いている。


