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柿の葉寿司とは?地方ごとの違いとともに紹介

旅行中や各地の物産展で柿の葉寿司を目にした方も多いのではないでしょうか。
柿の葉寿司は関西を中心によく知られた寿司のひとつですが、その他の地域でも郷土料理となっています。

柿の葉寿司はどんな歴史や特徴を持っているのでしょうか。
名店やオンラインでの購入方法も含め、柿の葉寿司について詳しく解説します。

柿の葉寿司とは?

柿の葉寿司とは、酢飯を軽く握り薄く切った魚を乗せ、さらに柿の葉でくるんだ寿司のことです。
奈良県吉野地方の郷土料理として知られている柿の葉寿司が有名で、この地の柿の葉寿司には塩鯖が使われています。また吉野地方が柿の産地であったことも、郷土料理となった理由です。

夏祭りや祝い事の定番メニューであったともいわれる柿の葉寿司は、適度に熟れた魚の味わいと酢飯、そして柿の葉の香りが特徴。柿の葉できれいに包まれた見た目も美しい寿司です。

柿の葉寿司は奈良県の郷土料理として有名ですが、和歌山県や鳥取県、石川県でも作られてきました。地方ごとに相違や特徴があります。

柿の葉は抗酸化作用を持つポリフェノールの1種タンニンが豊富で、さらにビタミンCも多く含まれています。抗菌力もあるといわれているため、寿司を包むにはもってこいの材料というわけです。

奈良県の柿の葉寿司に使われる塩鯖は、良質なタンパク質やビタミンD、EPAやDHAといった脂肪酸が含まれています。血液をサラサラにしたり大動脈の疾患予防に効果があるとされているのです。

柿の葉寿司は、健康に寄与する要素がいっぱいある食べ物なのです。

柿の葉寿司の歴史

柿の葉寿司の歴史

柿の葉寿司には、どんな歴史があるのでしょうか。
よく知られているのは、奈良県の柿の葉寿司です。

奈良県吉野地方は、川の水路を使用した商業が盛んでした。
この水路を利用して、山間部にも塩に漬けた魚を具材とした寿司が定着したのです。吉野地方は柿の産地でもあったため、柿の葉にくるんで軽く押した柿の葉寿司に発展しました。

とはいえ、当時の山村に住む人にとって魚介類は貴重品であることに変わりはありませんでした。そのため柿の葉寿司は、夏祭りなどのイベントのごちそうだったのです。

和歌山県の柿の葉寿司も、紀の川を水路にして山間部で愛されてきたという歴史があることでは、奈良県の柿の葉寿司と変わりません。

冷蔵技術がある現在は、柿の葉寿司は以前のような貴重なものではなくなりました。
しかしその美味しさは現在も愛されて、各地で作られています。

さまざまな地方の柿の葉寿司

関西を中心に各地で愛されてきた柿の葉寿司。
地方ごとにどのような相違があるのか、詳しく解説します。

奈良県

柿の葉寿司の産地として最もよく知られているのが奈良県です。
奈良県吉野地方で作られる柿の葉寿司は、酢飯の上に薄く切った塩鯖を乗せ、柿の葉を包むのが定番。鯖の旨みと柿の葉の香りが酢飯にしみこみ、独特の美味しさを楽しめます。

和歌山県

和歌山県の紀の川流域は、富有柿などの産地として知られています。この柿の葉を使った柿の葉寿司が、郷土料理となっています。
和歌山県の柿の葉寿司は、かつては秋祭りのごちそうでした。紅葉した柿の葉を使うことが多かったそうです。

具としていたのは鯖などの海の幸のほか、しいたけや卵、かまぼこや卵など多岐に及びます。

石川県

加賀百万石の歴史と深く縁があるといわれているのが、石川県の柿の葉寿司です。
前田利家が加賀の領主になった頃に生まれたという伝承があり、お盆などによく食べられています。

しめ鯖や鮭、サクラエビなどが具として使われています。

鳥取県

鳥取県の柿の葉寿司は、中国山地にある智頭町が発祥といわれています。海から遠い智頭町では、鱒を酢でしめて酢飯に乗せ柿の葉で包んでいました。お盆や来客の席に供された柿の葉寿司、緑色の葉だけではなく紅葉した葉も使い食卓を彩っていたそうです。

柿の葉寿司の味

柿の葉寿司の味

柿の葉寿司は、江戸前の寿司とは異なり保存性にもこだわっていたのが特徴です。
そのため塩漬けにしたり酢でしめた魚を使い、さらに抗菌性の高い柿の葉でくるむという知恵から誕生したわけです。

酢飯には、さまざまに加工された魚の旨みと柿の葉の香りが移り、深みのある風味を生み出すことになりました。
通常は柿の葉は食べませんが、緑色や紅葉した色が目のごちそうであったこともまちがいないでしょう。

柿の葉寿司の名店3選

各地で売られている柿の葉寿司ですが、ぜひ名店の美味を味わいたいものです。
柿の葉寿司の名店3選をご紹介します。

やま十(奈良県)

少し小ぶりのサイズが食べやすいと評判のお店が、奈良県のやま十です。
持ち帰り専門の同店は、具は鯖と鮭のみ。個人のお店であるためすべて手作り、塩気がきいた柿の葉寿司本来の味を楽しめます。名店ながらお手ごろな値段も魅力的。

名前:やま十 柿の葉すし店
住所:〒638-0041 奈良県吉野郡下市町下市45
電話番号:0747-52-2776
https://goo.gl/maps/Vxw8JCkAJsJuP12s6

九和楽(和歌山県)

柿の里として知られる九度山の柿の葉を使った寿司の名店が、九和楽です。
お祭りなどに欠かせないこの地方の柿の葉寿司の伝統を継ぐ九和楽では、鯖、鮭、しいたけ、鯛を具に作られています。
上品であっさりとした味が特徴。

名前:九和楽
住所:〒648-0199 和歌山県伊都郡九度山町九度山1353
電話番号:0736-54-2600
公式HP:https://kuwaraku.jp/
https://goo.gl/maps/ADQ2G9KSfZjYDZDK8

天川茶寮 柿千(大阪府)

町の喧騒から離れた純和風の名店で柿の葉寿司を味わってみましょう。
大阪府の天川茶寮柿千では、コース料理の一部に柿の葉寿司が登場します。

料亭だけに柿の葉寿司も季節感へのこだわりが感じられます。
鯖、鮭、鯛などの定番の具材のほか、筍などの季節の素材も使用されます。

オンラインでの購入も可能。

名前:天川茶寮 柿千
住所:〒580-0006 大阪府松原市大堀1丁目2-10
電話番号:TEL.072-338-3000
公式HP:https://tenkawa.jp/
https://goo.gl/maps/fPkkDv2nNWSWwxYU8

オンラインで買える評判の良い柿の葉寿司3選

柿の葉寿司は郷土色が強い料理です。
身近で柿の葉寿司を見つけられなくても、オンラインで美味しい柿の葉寿司が購入できます。
オンラインで購入できる評判のよい柿の葉寿司をご紹介します。

柿の葉寿司のゐざさ

柿の葉寿司の本場、奈良県からオンラインで本格的な味わいをお取り寄せできます。
鯖、鯛、海老、鮭などの数種の柿の葉寿司がバランスよくセットになっているため、家族や友人と楽しみながら味わえます。

名前:ゐざさ
HP:https://shop.izasa.co.jp/

ナラノコト

奈良県の物品を専門的に販売するサイトでも、柿の葉寿司を注文できます。
リピーターが多いこちらのサイトの柿の葉寿司、鯖、鮭、穴子、金目鯛、海老が具となっていて豪華です。
吉野杉の折りに入れられているのも風情があり、贈答品にも最適です。

名前:ナラノコト
HP:https://item.rakuten.co.jp/naranokoto/1007-80000101/?s-id=review_PC_il_item_01

柿の葉寿司本舗たなか

具の熟れ具合がちょうどよい頃にお届けしてくれるのが、柿の葉寿司本舗たなかです。
柿の葉寿司を食べるのが初めてという方にも食べやすいあっさりとした味わいで、鯖、鮭、鯛の味を堪能できます。
おもてなしの席に、またパートナーとの鮭の肴にもおススメの美味しさです。

名前:柿の葉寿司本舗たなか
HP:https://www.kakinohasushi.co.jp/onlineshop/