學徒(追回)
【讀音】おいまわし
【英文名】Oimawashi
追い回しとは、日本料理の板場における最も下の役職を指す業界用語である。料亭や寿司店などの厨房では厳格な階級制度が存在し、新人はまずこの追い回しとして修業を始める。
主な仕事内容は、食材の下処理や洗い物、板場全体の雑務など多岐にわたる。先輩の指示に従い、厨房内を走り回るように忙しく働くことから「追い回し」の名が付いたとされる。別名として「アヒル」や「ボウズ」とも呼ばれる。
板場の階級は一般的に、追い回しから始まり、焼方、煮方、立板(たていた)、そして最上位の花板(はないた)へと昇進していく。追い回しの期間は店や個人の技量によって異なるが、数年にわたることも珍しくない。
寿司の世界でも同様に、見習いの職人がまず雑務全般を担当しながら基本を身につけていく修業過程がある。地道な下積みを経て技術を磨くという日本料理の伝統的な育成方法を象徴する言葉である。


