Suisan Shubyo — Aquaculture Seedlings
【Reading】すいさんしゅびょう
【English Name】Aquatic Seedlings / Fish Seedlings
水産種苗とは、養殖や資源増殖を目的として人工的に生育させた魚介類·海藻類の稚魚や稚貝、幼生などを総じて指す言葉である。
日本では水産庁の増殖推進部内に栽培養殖課が設けられており、種苗の生産技術向上や放流事業の推進を担う。また、2016年に発足した水産研究·教育機構(水研機構)は、栽培漁業の技術開発や種苗·標本の生産および配布を主要業務のひとつに位置づけている。
各都道府県にも水産試験場や水産技術センターが整備されており、地域の漁業資源に適した種苗の研究·生産が着実に推進されている。福島県には専門の水産種苗研究所も存在する。
寿司との関わりでは、天然資源の減少に伴い養殖魚の需要が高まるなか、優良な種苗の安定供給が寿司ネタの品質や供給量を左右する重要な要素として機能している。マダイやヒラメ、ブリ類などは種苗生産技術が確立された代表的な魚種に挙げられる。
なお、農作物の種苗を対象とする種苗法や種苗管理センター(2016年に農研機構へ統合)は、主に植物品種の登録·保護を目指した制度であり、水産種苗とは管轄·法体系が異なる点に注意が必要である。


