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Nakano Matasaemon — Pioneer of Kasuzu (Lees Vinegar)

【Reading】なかのまたざえもん

【English Name】Nakano Matazaemon

中野又左衛門は、現在のミツカングループへと連なる酢醸造の基盤を打ち立てた人物である。尾張国半田(現·愛知県半田市)の醸造家の家柄で、当主が代々「又左衛門」の名を受け継いできた。

初代(1756〜1828年)は小栗喜左衛門家の出身で、半田の酒造家·中野半左衛門家へ養子として迎えられた後、1804年(文化元年)に独立して一家を起こした。江戸で寿司ブームが盛り上がっているのを直接見聞きし、酢の需要が広がると見越して、酒粕を主原料に用いた「粕酢」の醸造事業へ踏み出した。この取り組みがミツカン創業の出発点とみなされている。

粕酢の誕生は江戸前寿司の興隆に多大な影響を与えたと評価されている。酒造工程で生じる酒粕から酢を作り出す方法によって、比較的安価かつ大量の酢を安定供給できるようになり、寿司飯の生産効率が大幅に高まったからである。

4代目(明治期)から家名の字が「中埜」へと改められ、7代目では名の字も「又左エ門」に変えられた。7代目は半田市名誉市民でもある。8代目の中埜和英は2003年に襲名したが、2014年に元の名前に戻しており、現在「又左衛門」を名乗る当主は不在となっている。

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