Neta-cho — Topping Record Book
【Reading】ねたちょう
【English Name】Neta-chō (Material Notebook)
「ネタ帳」とは、もともと素材や題材を記録しておくための手帳·ノートを意味する言葉である。「ネタ」は「タネ(種)」を逆さにした隠語で、寿司業界では主にシャリの上にのせる魚介類などの具材を指す。
寿司店における「ネタ帳」は、仕入れ可能な魚介の種類や産地、時期ごとの入荷状況、仕入先の情報などを記録しておく帳面として使われることがある。板前が日々の仕入れや季節の移り変わりを把握し、献立や仕込みの計画に役立てるための実務的な道具といえる。
一方、寿司業界以外では、お笑い芸人が持ちネタやアイデアを書き留めるノートとして広く知られており、放送作家や企画職の間でも使われる表現である。寿司の世界で「ネタ」が具材を意味するのに対し、芸能の世界では「話の素材」を意味するという違いがあるが、いずれも「タネ」の倒語に由来する点は共通している。
寿司屋の符牒(ふちょう)文化の中で生まれた「ネタ」という言葉が、一般にも広く浸透した好例のひとつである。


