Hanaban — Floor Staff (Sushi Bar)
【Reading】はなばん
【English Name】Hanaban
花番(はなばん)とは、寿司店で接客を担当する女性スタッフを指す業界用語である。主にカウンター中心の江戸前寿司店で使われてきた言葉で、注文の取り次ぎやお茶の提供、会計の対応など、板前(職人)と客の間を取り持つ役割を担う。
語源については、「花」が華やかさや女性を連想させる語であり、「番」は持ち場や当番を意味することから、接客の持ち場に立つ女性という意味合いで生まれたとされている。
寿司店では板前がネタの仕込みや握りに集中するため、あがり(お茶)の提供やガリの補充、おあいそ(会計)の処理といった接客業務を花番が一手に引き受ける。こうした分業体制は江戸前寿司の伝統的なスタイルであり、店の雰囲気づくりや客への細やかな気配りにおいて花番の存在は欠かせないものとされてきた。
近年ではホールスタッフや女将(おかみ)といった呼称が一般的になりつつあるが、老舗の寿司店や職人同士の会話では現在も花番という表現が使われることがある。寿司屋特有の符丁(業界用語)のひとつとして知られる。


