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SUSHIの歴史と文化とは?視覚でも楽しめるSUSHIの魅力

2013年、「和食」がユネスコの無形文化遺産に認定されました。

それまでも日本食の代表としてよく知られていたSUSHI(寿司)は、これをきっかけにさらに知名度を上げ、もはや世界レベルで愛される料理となりました。

日本のSUSHIには古い歴史がありますが、私たちがイメージする形となったのは19世紀のことです。
今回は、アメリカ大陸やヨーロッパに根づき、それぞれの土地で花開いたSUSHIの文化についてご紹介いたします。

ずばり、現代のSUSHIとは?

世界中で愛される食文化SUSHI(寿司)。

現代は、どのように定義されているのでしょうか。
現代のSUSHIとは、このような料理とされています。

「日本に起源をもつ料理であり、アメリカやヨーロッパにも普及し、さまざまなバリエーションを持つ。酢、塩、砂糖で味付けした米と、旬の魚介類や野菜を生の状態で、あるいは調理して組み合わせたものである」。

これは一般論であり、SUSHIの種類は非常にたくさんあります。
また各国の食事情に合わせてアレンジしたものも多く、本来の日本のSUSHIとは様相を異にするタイプも生まれています。
そのような形状であろうとも、SUSHIという看板があるところには人が集まり、美味を堪能している光景が当たり前になりました。

日本におけるSUSHIの歴史

SUSHIの本家本元、日本ではどんな歴史があるのでしょうか。
簡単にそのSUSHIの歴史の概略をご紹介いたします。

本来は保存食だったSUSHI

SUSHIという料理の誕生は、10世紀以前までさかのぼるとされています。
そのころのSUSHIは「なれずし」と呼ばれるもので、米と魚を発酵させることで長期保存ができた料理でした。
つまりSUSHIは本来、保存食であったのです。

江戸っ子に愛されたファーストフード、SUSHI!

それでは、私たちが知っている寿司はいつ頃生まれたのでしょうか。
炊いた米にお酢を混ぜて、上に酢でしめた魚を乗せる握りずしが誕生したのは江戸時代のことです。
江戸っ子は気が短いことで知られ、彼らの欲求を満たすために即席のSUSHIが誕生したのです。当時は屋台などで売られることが多く、SUSHIはさしずめ現代でいうところのファーストフードやストリートフードといった趣がありました。

こんなにもある?SUSHIの種類

こんなにもある?SUSHIの種類

SUSHIといえば握りや巻いたタイプがまず頭に浮かびます。
実際には、SUSHIと名乗る料理の数は多く、みなさんがまだ味わったことがないものもあるかもしれません。
よく知られたSUSHIの種類を、それぞれの特徴とともにご紹介いたします。

握り寿司

世界中の人がSUSHIと聞いてイメージするのが、握り寿司です。
握りずしは、一口サイズに握り固めた酢飯の上に、魚や貝などのネタを乗せる寿司です。

ちらし寿司

ちらし寿司は、大きめの椀にご飯を入れて、その上にさまざまな食材をトッピングしたものを指します。
生の刺身だけではなく、卵焼きや茹でエビ、かまぼこやかんぴょうといった食材も使用されています。

いなり寿司

SUSHIの中では地味な色合いを持ついなり寿司は、甘辛く煮付けた油揚げを袋状にして、中に酢飯を詰めたものです。
生ものが苦手な人も食べられるのがメリットです。

巻き寿司

握りずしと並んでSUSHIの代表とされているのが、巻き寿司です。
巻き寿司は、魚介や野菜などを芯にして酢飯で包み、海苔で巻いたものです。
単品を巻く細巻き、複数の食材を巻く太巻きなど、種類も多々あります。

裏巻き

裏巻きは、日本国外で生まれた寿司です。
黒い紙のような海苔に苦手意識のあった外国人のために考案されたとされていて、海苔は内側に巻かれ、外側が酢飯になっています。

カリフォルニアロール

アメリカで人気を博した寿司は、各地でオリジナリティのあるSUSHIが登場しました。
その代表格が、カリフォルニアロールです。
アボカド、カニカマ、レタスを具にして、マヨネーズで味付けしてあるアメリカンなSUSHIです。
アメリカには、町の名前がついたこうした寿司が多数存在し、世界に普及しました。

最後に 美意識の高い外国人も認めるSUSHIの美

SUSHIが世界に普及した理由には、その美味しさはもちろんですが、ビジュアル的な要素も無視できません。

美意識の高いヨーロッパの人々も満足させたSUSHIは、各国でアレンジされてアートのように発展し、ソーシャルメディアを飾っています。

日本人もびっくりさせる目にも鮮やかなSUSHIの数々、一度口にしたらあなたも虜になる可能性大です!