Sakura Ebi — Cherry Blossom Shrimp
【Reading】さくらえび
【English Name】Sakura shrimp
サクラエビは駿河湾を象徴する小型の深海性エビで、成体の体長は約4cm。透明な体に赤色の色素胞を多数持ち、生きている間は淡いピンク色を帯びて見えるため「桜」の名が冠された。全身には約160個もの発光器官が分布している。
国内で水揚げされるサクラエビは駿河湾産のみであり、春漁(主に4〜6月)と秋漁(10〜12月)の年2シーズン操業される。6月中旬から9月末は繁殖の季節にあたるため休漁期間となる。日中は水深200〜300m帯を集団で回遊し、夜間になると水深20〜50m付近の浅い層へと上昇してくる日周鉛直移動が知られている。
寿司店では生食のほか、かき揚げや釜揚げとして提供されることが多い。殻ごと食べられるため、グリシンやタウリンといったうま味成分に加え、殻に含まれるチアルジン由来の香ばしさも味わえる。素干し品は100gあたりカルシウム2000mg、タンパク質約65gと栄養価が高い。
台湾南西部·東部の海域にも分布が確認されており、現地では「櫻花蝦」の名称で漁獲·市場流通が行われている。2018〜2022年にかけて駿河湾では記録的な不漁が続いたが、2023年春には漁獲が回復した。


