海外の寿司事情と外国人に人気の寿司ネタランキングBEST10!
日本食にはたくさんの種類がありますが、寿司はその中でも人気が高く、近隣のアジアをはじめ、北南米、ヨーロッパなど全世界で食されています。どんな寿司ネタが好まれているのかはもちろん国によって様々ですが、日本とはちょっと違う傾向にあります。
今回は、海外では寿司がどんな風に愛されているのか、人気の寿司ネタと共にご紹介します。海外での寿司事情を詳しく知り、今まで以上に寿司を楽しみましょう。
海外の寿司事情
変化する寿司の提供スタイル
様々な国で親しまれている寿司ですが、年々人気が高まり様々な形態で提供されるようになりました。
日本料理屋はもとより寿司を専門に扱う寿司レストランや回転寿司屋、近年ではスーパーの総菜売り場、寿司専門のデリバリーなど、販売業態が多様化しているのです。
また、寿司を扱う店の数も増えてきています。たとえばフランスでは、寿司はファストフードと捉えられてり、大手ハンバーガーチェーンと並ぶ店舗数を誇っています。その数はなんと1,500軒以上!この数を見るだけでも、寿司が国を問わず多くの人々に愛されていることがわかりますね。
海外では創作寿司が人気!
海外でも握り寿司は食されていますが、創作寿司が圧倒的に多く、日本にない海外寿司の特徴です。フランスやブラジル・チリなどの南米では、裏巻きの全面にパン粉をまぶして油で揚げたものまでが売られています。国ごとによって、食の好みに合わせたオリジナリティ豊かなスタイルで楽しまれているのです。
他にもスペインやフランスの寿司チェーン店では、具材にマンゴー、イチゴなどのスイーツをシャリで巻いた「フルーツ寿司」が、フランスやルーマニアで人気の寿司屋ではチョコレートをシャリで巻いた「スイーツ寿司」などが好評を博しているなど実に多様です。
外国人に人気の寿司ネタランキングBEST10
それでは次は海外で人気の寿司ネタランキングを見てみましょう!
1.サーモン
サーモンは、海外で圧倒的な人気を誇る寿司ネタです。ブラジルやフランス、アメリカ、ロシア、中国など、洋の東西を問わずに様々な国で食べられています。
魚の臭みが少ないため食べやすく、脂が乗っていて濃厚な味わいなのが好まれているようです。握り寿司はもちろんのこと、海外全般で人気の巻き寿司の具材としても用いられており、楽しみ方はオールマイティー!アレンジの豊富さも人気の理由の一つです。
2.マグロ
サーモンに次いで好まれている寿司ネタはマグロです。赤身よりも脂が乗っていてうまみの強い中トロや大トロに人気が集中しているようです。フランスやアメリカなどの欧米以外にも、韓国やベトナムといったアジアでも人気が高く、こちらもまた地域を問わず食べられています。
ただし鮮度の高いマグロを手に入れることが難しいとされるブラジルや、生食文化が定着していないマレーシアではあまり人気ではないようです。
3.エビ
エビは、エビ漁が盛んなタイやベトナムをはじめ、アメリカやフランスなどの多くの国で食べられており、もちろん寿司ネタとしても親しまれています。
生食文化の浸透が比較的薄いアメリカやフランスでは生のまま食べることを避け、主に蒸しエビをそのまま握り寿司のネタとして用いたり、アボカドやマヨネーズなどと併せたりしてアレンジを加えた上で食べられています。
4.裏巻き
裏巻きは寿司ネタではありませんが、海外ではよく見る巻き寿司のひとつです。一般的な巻き寿司とは違い、シャリを外側にして巻いたもので、楽しい見た目が特徴です。
一部海外では海苔を食べる習慣がなく、黒い見た目が敬遠されがちな地域もあるため、シャリを表にし、ゴマや色みの明るいとびこなどで装飾されることが多いようです。中の具材には、アボカドやチーズ(!)が入ることも。
この裏巻きはアメリカやイタリア、チリ、ドイツなどの様々な国々で食されており、握り寿司よりもカジュアルに親しまれているようです。
5.タイ
タイも多くの国で愛されています。例えばフランスでは人気の寿司ネタTOP4にはいるほど。他には自国でも食べる習慣のある韓国や、カルパッチョなどの生食の習慣のあるイタリアは、やはり寿司でも親しまれています。たんぱくな味わいのタイは巻きずしよりも握り寿司で食されることが多いようです。
6.ウニ
海外では好みが大きく二極化する寿司ネタとして扱われているウニ。ギリシャ、イタリア、アメリカ、フランスなどではウニが獲れるので、日本と同様に軍艦巻きにして食されています。
オーストラリアでも質の良いウニが獲れるのですが、生食の習慣がないためそのままは苦手という人が多く、寿司にもニーズがないよう。また独特の風味や匂いが受け入れられないと、インドネシアやアメリカなどの一部では逆に人気がないとか。
7.イクラ
キャビアなどの魚卵に馴染みのあるフランスでは、ベーシックな寿司ネタの一つとしてイクラもラインナップされています。食べ方は、やはり定番の軍艦巻き!
親魚であるサーモンからとって、サーモンのキャビアと呼び方もあるそう。北欧・北米の一部では魚卵は敬遠されがちのようで、好き嫌いは分かれるネタのようです。ちなみにイクラの語源はロシア語とか!ご存知でしたか?
8.穴子
甘党の国民が多いとされるマレーシアをはじめ、アメリカや穴子が獲れる韓国では、日本と同じように煮穴子の上に仕上げでツメを塗ったものが握り寿司として食べられています。煮穴子の他では、同様に日本で親しまれているスタイルである白焼きを寿司ネタとして乗せて食べている国もあるようです。
9.ホタテ
ホタテは、握り寿司として楽しむだけではなく、巻き寿司の具材としても親しまれています。たとえばカナダの寿司屋では、ホタテとマヨネーズをシャリで巻いた「ビューティフルロール」という名で知らせています。
他にもアメリカやフランスではホタテが獲れることもあり、多くの寿司屋さんで取り扱っているようです。台湾ではホタテが人気の食材で、あぶりホタテの寿司は回転寿司でも人気のネタだそう。
10.うなぎ
うなぎは多くの国で獲れることから、ローカル料理でも多様な調理があるようなのですが、その分ポピュラーな寿司ネタとしても普及しています。
穴子と同じように、甘い味が好まれるマレーシアをはじめ、アメリカやカナダ、フランス、イタリアなどで親しまれています。
海外でも美味しい寿司は食べられる!
今回は、海外で人気の寿司ネタや提供スタイル、創作寿司についてご紹介してきました。
国によって生魚を食べる習慣がなかったり、現地の食文化によって好みに違いがあるため、扱う寿司ネタにも多様性が出てきます。
また、独自のアレンジも加わって、むしろ日本よりもバラエティー豊かなラインナップになっているのかもしれません。
各国の食文化をベースに創意工夫して、オリジナリティ豊かな寿司を提供しているのですね。
いつも目にする日本の寿司とは異なる見た目で違和感があるかもしれませんが、今回ご紹介した海外の寿司に出会うことがあれば是非チャレンジしてみてくださいね。